AMIEの人　伊地知 綾乃

伊地知さんは鹿児島県でも滅多に出会えない、宝島の出身と聞きました。どんな幼少期を過ごされましたか？

そうなんです、人口130人くらいの小さな島です。しかも4人兄妹なので、島の子供の大半が自分の兄妹という感じで。小学校の生徒も全校生徒12人くらい。大自然に囲まれて育ちました。今でもやっぱり海の音や緑に囲まれた地元が一番落ち着きます。

宝島の写真を見ましたが、とにかく海が美しい！同じ日本とは思えないほどですよね。人の手の入っていない、貴重な自然が残されていて、心から感動しました。でも、美容室もない場所で育って、なぜ美容師を目指したんでしょう？

母が結婚して島に移り住むまで鹿児島市で美容部員をしていた影響が大きかったんだと思います。メイクしたり、道具に触ったりして、自然と興味が湧きました。高校進学をきっかけに島を出て、卒業後は美容専門学校に進学しました。

伊地知さんといえば、「メイク」というくらい、お客様からもスタッフからも支持を得ていますよね。ブライダル撮影でもメイクを担当されていましたが、印象の変化をつけるのがうまいなと感じました。

お客様からもお肌の悩みや、メイクの方法を相談されることも多いですね。メイクってワンパターンになりがちで、変えてみたいと思ってもそれが自分に似合っているのかどうか、ちょっと不安だったり。客観的な目線でその人に合うメイクをしてあげると、本人でも気がつかなかったような表情を発見できて、喜ばれることが多いです。

その通り！洋服は変わってもメイクは変えられない。太眉がはやってもどのくらい太くしていいのか分からない・・・そういうの、教えてほしいですよ！
最近では常にマスクの状態なので、メイクの仕方もだいぶ変わったなと思います。

そうですよね。お客様のお悩みも変わったなと感じています。
常にマスクをしていることで湿度が保たれてお肌によさそうな気がするのですが、実はこもった湿度が全体のお肌の水分バランスを崩したり、マスク擦れを起こして肌がくすんてしまったりとこれまでになかったトラブルが起こっているんです。

確かに！
これまでの概念が覆される現象が起きてしまいますよね。

それも含めて、美容のあり方というものを見つめ直すようになりました。
ある意味、美容師と言う仕事は表層的な美しさを提案する仕事ですが、コロナ禍にあって、それだけではなくやはりインナービューティーに目を向けていくことがとても大切だなと実感しています。

内側からの美しさということですよね？具体的にはどんな内容でしょう？

やはりいきつくところは免疫力かなと。
免疫力を高める活動はたくさんありますが、何が自分に必要でそれを取り入れることによってどんな効果が期待できるか、より深く学びたいと思うようになりました。
そうすることでお客様にも説得力のある提案ができるようになると思いますし、自分自身世界が広がるなと思って。
鹿児島では学ぶ機会が得られなかったセミナーとかもコロナ禍のおかげで、オンラインで受講できるようになったりしているので、このタイミングでもっと学んでいきたいと思っています。